水は生命の源であり、動物や植物、目に見えない微生物に至るまで、その体内に水を保有しています。
私たち人間の身体も約70%がで占められ、そのがさまざまな働きをしています。

     
肝臓  約80%以上
骨    約22%
血液中の血漿  約90%
リンパ液     約99%

このような体内の水は生命を 維持するために重要な働きをしています。例えば、血液やリンパ液に含まれる水は、 あらゆる栄養素を細胞のひとつひとつに運んだり、あるいはそこでの不要物を外に排泄するなどの 働きをしています。







尿や汗としての排泄
約2.0〜2.3g
呼吸や消化液としての排出
約0.2〜0.5g

私たちは尿や汗、呼吸などで1日約2.5gの水分を排出しています。
     
体内で生成される水(体内で栄養源として摂った食物がエネルギーとして燃焼されたとき作り出される水)・・・約0.3g
食品から摂る水(飲料は除く)・・・約0.8g
飲料として補給しなければいけない水・・・約1.1〜1.7g

1日に排出した約2.5リットルが私たちが1日に必要とする水分量です。私たちは体内で約0.3リットル、 食品から約0.8リットルの水分がとれますが残りの約1.4リットルは飲料として補給しなければなりません。
 
○私たちの水環境
過去の歴史に学ぶと、水に恵まれた国は文明が発展しています。今でも世界各国には神水の涌き出ている所がたくさんあり、ヨーロッパではフランスのルルドー水、ネパールのフンザの水、オーストラリアのクリスタル水などが有名です。

日本では昔からお酒や醤油の作られるところは有数な湧き水があり、日本の地形の特徴として山や急な川があり水の循環が早いことで水はきれいな国といわれてきました。また神社には必ずお清めの水があり、水の神様を祭ったところが多く存在し‘水‘を大切にしてきた民族でもありました。
しかしながら残念なことに、工業発達とともに環境悪化のリスクが発生し、我が国でも多くの公害病がおこりました。今後そのような事を繰り返さないために国と行政と国民が一体となってもっと環境問題 を考えなければなりません。

世界各国の水道水の普及率といえば世界の数%にしかすぎません。アジア全体の各国の中で日本は 水道水の普及率と供給という面では環境整備された先進国でもあります。
隣国の中国経済の伸び率は年10%で日本の高度経済の時よりも高い数値といわれていますが、エネルギー、所得格差、投資、高齢化など問題は山積みしており、特に、‘環境悪化‘は深刻な問題となっています。実際に黄砂の公害が日本にまで影響を及ぼしており、大気汚染、それに伴い水質汚染も避けられない問題となっています。

地球上の水の約97.5%は海水です。したがって私達が飲んだり使ったりしている淡水は水蒸気などを含めても約2.5%しか存在しません。しかもその大部分は南極などに氷として存在し、実際に使える淡水は1%以下です。
これらの水は海を中心として、蒸発し雨や雪となってまた地球上に戻ってくるというようにサイクルを繰り返しています。



 
この水のサイクルの中で最もきれいな水は蒸発したばかりの水で、ほとんど不純物が含ま れていません。しかし、雨などになって戻ってくるときには、大気中の汚染物質が溶け込み 酸性雨となったり、また地上に落ちれば工場廃水や生活雑排水などによって汚染されて しまいます。
そのため普段私達が使う水道水は、浄水場でろ過、消毒され安全な水として供給されて います。
 
○浄水場のしくみ
浄水場の浄水方法は「急速ろ過方式」「緩速ろ過方式」「高度浄水処理」の3つの方式に分類されます。日本では人口の増加などによって、より早くより多くの水を処理しなければならないということから約70%の浄水場で急速ろ過方式を採用しています。



急速ろ過方式 緩速ろ過方式 高度浄水処理


原水
原水が汚れている場合注入

    ↓塩素注入

凝集沈殿



砂ろ過
120〜150m/日の速度でろ過

    ↓塩素注入

水道水
原水



普通沈殿



砂ろ過
4〜5m/日の速度でろ過

    ↓塩素注入

水道水
原水

凝集沈殿

高度浄水処理
オゾン

活性炭

再凝集

砂ろ過
    ↓塩素注入
水道水

●塩素などの薬品で化学的に水を処理する。 ●砂層にゆっくり通してろ過し、砂内に住み着いている微生物などの力を借りた自然な浄化機能を利用し、水を処理する。 ●通常の浄水処理の工程に活性炭吸着処理、オゾン処理、生物処理などの方法を組み、合わせて水を処理する。
●東京の金町浄水場などで、一部採用されている。

●短時間で大量の水が処理できる。
●用地面積、人手が少なくて済む。
●薬品をあまり使用しないので、良質な水を得られる。 ●通常の浄水処理だけでは十分に処理できない不純物が処理できる。

●塩素によってトリハロメタンが生成される危険度がある。
●原水が汚れていれば入るほど塩素などの薬品の注入量が増える。
●処理できる水の量に限界がある。
●広大な敷地と多くの人手が必要。
●経費がかなりかかる。
 
より早く、より多くの水を処理するために急速ろ過方式が採用されていますが、工場排水や生活雑水などの原因により原水の汚れが目立ち、より多くの薬品を使用し、水を浄化しなければならないのが現状です。その代表的な薬品が塩素です。
近年、特に都市部を中心に原水が汚れてきているために、従来なら配水する前に1度だけ塩素を注入すればよかったのですが、それだけでは水道法の基準値を満たす水道水が供給できなくなってきたため、前塩素後塩素という二段構えて塩素を注入する方法がとられています。
前塩素 後塩素
川などから原水を浄化場へ取り入れた後、 原水に含まれるアンモニア性窒素、鉄、マンガンなどの除去を目的に注入されます。 浄水場から配水される前に殺菌(滅菌・消毒)を目的に注入されます。
※水道水にはコレラ、チフス、赤痢といった消化器系の伝染病の予防を目的として、塩素濃度が法律で定められています。 (蛇口のところで0.1mg/l以上)

このように多くの塩素を使用し、不純物の除去や殺菌を行うことで確かに安全な水道水を 手に入れることは出来ます。しかし近年、この安全な水道水を作る為に使用される塩素や 使用された塩素によって出来る、トリハロメタンによる弊害が問題となっています。
 


メリット デメリット
・低コストである
・殺菌効果が高い
・食中毒を防ぐ
・食物に含まれるビタミン類を破壊する
・肌を荒らし、シミ、ソバカス、小じわの原因となる
・体内では、有用な微生物(ビフィズス菌、酵母菌など)を殺してしまう
・水中で多くのトリハロメタンを作る
・お風呂・シャワーで猛毒の塩素ガス化になる
・コレステロールを凝縮させ血管を痛める
・塩素が古い水道管の鉛を溶かしてしまう
・水道水中に使用されている量が多い
 
○塩素が生み出す発ガン性物質:トリハロメタン
トリハロメタンとは、「クロロホルム」「ブロモジクロロメタン」「ジブロモクロロメタン」 「ブロホルム」の4つの物質の総称で、塩素と水中に含まれるさまざまな汚れ(有機質)とが結びついて生まれます。
 
○トリハロメタンの特性
・発ガン性、催奇形性、中枢機能低下、肝臓毒性、腎臓毒性が認められています。
・水道管の中でも増えつづけ、温度が高いほど多く作られるため 夏場の方が濃度が高くなります。
 
私たちの水道水は、伝染病などを防ぐために塩素で殺菌され、浄水場から家庭まで送られています。

塩素とは何だろう?
■イーブルの暗黒日
1915年第1次世界大戦における西部戦線イーブルで、ドイツ軍はフランス・カナダ連合軍に対して、黄緑色の塩素ガスを放出。1日にして死者約5000名、ガス中毒者15000名、これが人類が使用した最初の毒ガス兵器です。
毒ガスは0.05ppmの濃度でも刺激臭(カルキ臭)を感じ(水道の塩素は0.1ppm以上)、3〜5ppmでは 鼻汁が出て、鼻や口の粘膜の灼熱感があり、咳がでます。5〜7ppmでは、肺水腫・肺炎となり、致死量(100〜1000ppm)に達すると、瞬間的に強い呼吸困難を引き起こし、窒息状態となって応急処置を施しても助かりません。

■水が原因
粘膜やビタミンを破壊・小学校のプールがとてもカルキ臭い、屋内プールに泳ぎに行くと、後で喉が妙におかしい。肌はカサカサ、髪もバサバサ。洗濯用の漂白剤もキッチン用の漂白剤も塩素系が多く手がボロボロ。塩素は水を反応し、次亜鉛素酸と塩酸を生じ強い刺激を与え、細胞を破壊します。特に水分の多い気管支、肺の粘膜は障害を起こしやすいのです。塩素がドライスキンを作って小じわの原因と言われるのも当然です。
シャンプーやトリートメントをいくら良いものを使用しても全く無意味と考えられ、洗顔においても同様。また、近年 シャワー浴が特に若い人に好まれておりますが、シャワーは水の表面積を拡大、さらにお湯による揮発効果が 塩素害を倍加するという報告も出ております。
さらに水道中の塩素が食物に含まれるビタミンを破壊 してしまうことがわかっています。お茶や野菜に含まれる ビタミンC(アスコルビン酸)は、水道水中の塩素と反応して瞬時に、アスコルビン酸-酸化体と塩素に変わり破壊されます。
京都大学糸川教授は、昭和53年に、水道水でお米を炊くと、ビタミンB1が半減されることを証明して います。最近の子供に、脚気が増えているのは水道水による分解があるかも知れない、と注意を促しています。

■規制
ヨーロッパ各地においては、残留塩素について規則があっても、配水池もしくは配水管についてであり、日本のように蛇口までは要求していない。残留塩素について定めているスイスでも、0.1ppm以下という上限規定でありゼロでもかまわないことになっている。

■洗剤事故
朝日新聞 昭和62年12月26日 「カビ取り剤と、酸性の洗浄剤混入で塩素ガス、主婦死ぬ」

■水道法
1957年(昭和32年)、明治以来の「水道条例」に代わって「水道法」が成立、「水道法施行規則」で、残留塩素の濃度が定められ、「遊離残留塩素を0.1ppm、 結合残留塩素の場合は0.04ppm以上保持すること となっている。 問題は、下限が定められ上限がない、ということです。
ちなみに昭和21年米国占領軍は、野戦給水基準並に 1リットルに対し2mg、即ち2ppmからスタート。最近の取水 原水の悪化から(アンモニア・鉄・マンガン等が多い) 後処理だけでは間に合わなくなり、前処理にも塩素を 使用、東京金町浄水場では、前後合わせると6.9ppm 注入、残留塩素は0.8ppm。大阪の柴島浄水場では 8.47ppm注入、蛇口の残留塩素は0.82ppmとなり、米軍の野戦基準よりひどくなってきたと言われています。

■心臓病と塩素
アメリカのJ・M・ブライス博士はその著書、「冠状動脈・ コレステロール・塩素」において、塩素がアテローム性 動脈硬化に起因する心臓発作や、脳血管障害の決定的な原因となっている、と主張しています。
コレステロールは塩素の影響のもとに、血管の表面に堆積されています。心臓発作や脳卒中を防ぐために、ダイエットや適度な運動、禁煙は確かに効果的でしょうが、しかしそれだけで心臓発作から開放されるわけではありません。
現代において死亡率第1位を占める心臓病は、信じがたいことに1930年以降、特に近代西洋文明のもとで暮らしている人々にその大半が起こっています。水道に塩素が比較的多く使用され始めたのは、1920年代に入ってからで、それ以前はあんなに脂肪分の多い食事をしていたにも関わらず、心臓病は存在していませんでした。朝鮮戦争において戦死した兵士達の検死解剖によると外見上は健全そのものと思われた、平均年齢22.1歳の兵士の75%がアテローム性動脈硬化症にかかっているという、顕著な証拠がありました。

 
ガン死亡率の時代的増加(大阪府)   原水中の塩素イオンの年代的増加(淀川)
 
ガン死亡率の年代的回帰モデル
(点線内は95%の信頼限度)
  原水中の塩素イオン濃度の時代的回帰モデル(点線内は95%の信頼限度)
※黒丸は実際にあった難病率の係数(川畑)
医学博士 日本水質保険研究所 所長 川畑愛義 「水を飲む健康法」より

○増える塩素注入(東京・金町浄水場)
*1g/m3は1ppm
(堀田 勇雄編「都市の水循環」、日本放送出版協会より作成。ただし原典は「東京都水道局事業概要」)
 
ウナギのぼりの死産児先天異常   無脳症児も増えている
 
(田村豊幸「奇形児はなぜ」、農文協より)    松永英・国立遺伝学研究所員の調査より。
 (渡部雄二「食品汚染」、技術と人間より作成)
     
上の3図は、それぞれの増加を示しておりますが、塩素と何の関わりもないといえるでしょうか?
 

(日本ミネラルウォーター協会の統一資料から作成)
 
農林省のミネラルウォーターに関する品質表示ガイドライン(1990年)
品名 原水 処理方法
ナチュラルウォーター 特定水源より採水された地下水 ろ過、沈殿及び加熱殺菌に限る
ナチュラルミネラルウォーター 特定水源より採水された地下水のうち、地下で滞留中または移動中に無機塩類などが溶解したもの 同上
ミネラルウォーター ナチュラルミネラルウォーターの原水と同じ ろ過、沈殿及び加熱殺菌以外に、複数の原水の混合、ミネラル調整、ばっ気、オゾン殺菌、紫外線殺菌などの処理を行ったもの
ボトルドウォーター 飲用適の水 処理方法の限定はなし
 
 
長年、日本人は山の湧き水や井戸水に慣れ親しんできました。 その影響もあって、“天然水”と表記しただけで消費者に安心感をもたせます。 ではどんなお水が私たちの味覚に満足する水かご紹介しましょう。 下記の表記は一般的においしい水の条件といわれているものです。

水質項目 おいしい水の条件 水道水基準 適用
蒸発残留物 30〜200mg/l 500mg/以下 主にミネラルの含有量を示し、量が多いと苦味、渋味が増し、適量に含まれるとこくのあるまろやかな味がする。
硬度  10〜300mg/l 300mg/以下 ミネラルの中で適量に多いカルシウム、マグネシウムの含有量を示し、硬度の低い水はくせがなく、高いと好き嫌いがでる。カルシウムに比べてマグネシウムの多い水は苦味を増す。
遊離炭酸 3〜30mg/l 基準なし 水にさわやかな味を与えるが、多いと刺激が強くなる。
過マンガン酸カリウム消費量 3mg/以下 10mg/以下 有機物量を示し、多いと渋味をつけ多量に含むと塩素の消費量に影響し水の味を損なう。
臭気度 3以下 異常でないこと 水源の状況により、様々な臭いがつくと不快な味がする。
残留塩素 0.4以下  0.1mg/l 以上 水にカルキ臭を与え、濃度が高いと水の味をまずくする。
水温 最高20℃以下 基準なし 夏に水温が高くなると、あまりおいしくないと感じられる。冷やすことによりおいしく飲める。
  水道水 ミネラルウォーター(日本) ボトルドウォーター
Ca2+  18.9 19.5 22.0
Mg2+ 2.6 2.0 4.8
Na+  13.7 12.0 17.0
K+ 4.5 5.0 1.2
Cl_  21.2

21.9

16.2

NO3_   5.2 5.1 8.2
SO24_ 

16.2

14.2 17.9
SiO2  8.8 9.2

29.5

CO2  24.3 20.0 111.0
Fe  1.1 0.01 0.0
O-INDEX 1.7
2.1
2.3
O-INDEXによるおいしさ指数でおいしい味覚テストをおこなうことができこの指数が2以上であるとおいしい水である。といわれています。
Ca2+ と Mg2+ などのミネラルの差で味が変化します。
左図のような地層を通ってから湧き出した水が銘水と言われる水が多い。
おいしいと感じるお水の秘訣はミネラル、そのミネラルはどのようにお水へ浸透していくのでしょうか。
おいしいと感じるお水の甘味は土の中のバクテリアや微量に含有されるシリカや鉄分。この成分が一定量を越えると水への甘味を損ね水の渋味へと変化してしまいます。
湧水は、腐葉土をとおりほどよいミネラルバランスをつくりだしています。
また優れた湧き水には必ず“磁鉄鉱”がとおっています。この磁鉄鉱こそ電気的な作用を水にあたえ、マイナスイオンを生み出しているといわれています。
近年、湧水や滝つぼの側には“マイナスイオン”が5000個/1mgl 以上あると言われ、マイナスイオンがブームになったのも自然界の叡智に学んだことのひとつであるといえます。