「マクロビオティック」とは、古代ギリシャの「健康長寿法」と意味する言葉です。ギリシャの医聖ヒポクラテスは人間の生命力に絶対の信頼を置き偉大な生命・長寿を意味するマクロビオス(英語でマクロビオティック)に注目しました。
「マクロビオティック」は単なる自然な食事法ではなく人間が生物的に発展する上で、また健康や自由幸福を維持する上で必要となる生き方を意味します。

 
歌手のマドンナ、俳優のスティーブン・セガール、カーター元大統領、グウィネス・パルトローなど世界のセレブが実践しているマクロビオティックは、全米で300万人以上が日常的に実践しており、この食事法を意識して食生活を改善しようとしている人は1000万人を超えています。

アメリカの場合、食事に肉、卵、油、ミルクや砂糖を多く摂取したことで、ガンや心筋梗塞、糖尿病などの発生率が増加し、政府による早急な食生活改善運動が行われました。
その一つが1977年にマクガバン上院議員により作成された「マクガバンレポート」です。
このレポートでは、マクロビオティックが「食事目標」の参考ベースになりました。
また、アメリカ人のマクロビオティックによる食生活の改善が見られ、ガン発生率が大幅に減少したことからこの食事法が注目を集めるようになりました。

マクロビオティックの提唱者の久司道夫氏は日本古来の伝統食を現代に合うように発展させ国際的に活躍されています。
1949年に渡米し、ボストンを拠点に欧米、南米などで教育・普及活動を始め、世界の著名人たちの食事指導を数多く手がけていることでも知られています。
その功績に対し1999年日本人で初めてスミソニアン歴史博物館の殿堂入りを果たされました。
そして日本では逆輸入の形で日本の伝統食が見直され、今では若い世代にも自然に取り入れられています。そして自然と調和する食事法は「ロハス」という生き方にも波及しています。




@ 穀物を主役に
 日本の“主食”の概念を大切にして、無農薬の、精製しない穀物(玄米、麦、黍(キビ)粟、稗(ヒエ)など)を食事の中心にしましょう。

A 有機栽培の、天然の野菜や海草を

B その土地・その季節のものかチェックして
熱帯産のバナナやパイナップル等の果物や砂糖、元来寒帯に住む人の食物である肉類は温帯に住む私たち日本人の身体にはなじまないものです。

Cまるごとすべてを使うように心がけ
私たちの体をつくる、穀物・野菜の命を削らないようにしましょう。
なるべく、ひげ根や皮を捨てず、アク抜きやゆでこぼしをしないで、火・塩・油でおいしく調理することがマクロビオティック料理法の醍醐味。

D長期・天然醸造の調味料を用いて料理し
人工甘味料、アミノ酸、着色料、保存料など、人工・化学合成された添加物は、肝臓や腎臓に大きな負担を与えます。

Eバランスを考えながら
食物にはそれぞれに陰・陽の性質があります。その性質をうまく利用してバランスのとれた食事を作りましょう。

Fよく噛んで、おいしくいただきましょう。
1口50回以上かみ、腹八分目を心がけましょう。



■主食はなるべく精白しない穀物(玄米、麦、きび、あわ、ひえ、コーン、豆)と未精白のパン、パスタ類(小麦、そば、その他)です。
・未精白の完全穀物やそれを使った完全穀物食品は、有機栽培されたものを使いましょう。
・完全穀物の調理の仕方は、圧力鍋を使うのがもっとも効果的です。特に玄米を炊くと きには必需品です。

■なるべくその土地でとれた旬のものを食べましょう。
・熱帯地域でとれた作物や砂糖などは、温帯地域に住む私たち日本人には適当ではありません。

■なるべく、まるごと全てを食べましょう。
・玄米や胚芽米、雑穀米を食べましょう。
・野菜はひげ根も捨てず、さらにアク抜きやゆでこぼしをしないで、塩、油、火でバランス を整えましょう。

■調味料は、長期間天然熟成したものを主に使いましょう。
・人口甘味料、着色料、香料、漂白、防腐剤など、化学合成によって出来ている 不自然なものは肝臓や腎臓の大敵です。できるだけ避けるようにしましょう。
・白砂糖も体内のカルシウムを奪ってしまいます。
・最も有害なのは化学調味料「調味料(アミノ酸等)」です。

■食べ物のバランス感覚を身につけましょう。
・栄養のバランスはもちろんの事、渋み、苦味、塩味、甘味、酸味、辛味等についてもバランスを考えましょう。

■よく噛みましょう。
・1口にできれば50回以上噛みましょう。
・噛めば、胃腸の負担を助けるだけでなく、脳により多くの酸素と血液が送り込まれます。 また、唾液には、発癌物質を無毒化する働きもあります。
・1口口にいれたら、箸を置いて、ゆっくり噛みましょう。

■腹八分目を心がけましょう。
・食事は1日に2〜3回が適切であるが、夜食はできるだけ避ける。
・毎食穀物類をとることが大切である。
・食物を調理するとき、また食物を食べるときは平和な心で行い、姿勢も正し、緊張 をほぐし、感謝の気持ちを持って食べることが大切である。
・ 心身の不調を正しくしたり、いろいろな病状から回復したいときには、この標準食を 実行するが、一部体調や病状に応じて修正や補充しなければならない場合がある のでマクロビオティック食事法の先生やカウンセラーや経験者と相談をし、また書物も参考 にし、時には医師や栄養士、その他の健康指導者にアドヴァイスを受ける必要がある。




1 全粒穀物
玄米を中心に麦、粟、稗(ヒエ)、黍(キビ)などを炊いて食べ、時々はそばや
うどんなどの麺類も頂きます。

2 温帯産の野菜
大根、人参、ごぼう、タマネギ、白菜、かぼちゃ、ネギ、にら、自然じょ、わけぎ、
パセリ、セロリ、レタス、さつまいも、里芋など。

3 豆類・種子類
小豆、大豆、黒豆、インゲン豆、うずら豆や豆腐、納豆、おから、高野豆腐など。
ごま、ひまわりの種、かぼちゃの種など。

4 海藻類
わかめ、ひじき、昆布、のり、寒天、あらめなど。

5 魚介類  ……… ただし、時々(週1回くらい)
鯛、平目、すずき、かれいなど白身の魚。

6 温帯産の果物 ……… ただし、少量
日本でとれる、旬のりんご、みかん、イチゴ、桃、スイカ、柿など。

7 飲み物
三年番茶、くき茶、穀物コーヒー、くず湯、有機野菜・果物ジュースなど。

8 漬物・調味料・油
たくあん、梅干、自然塩、古式天然醤油・味噌、胡麻油、なたね油など。




玄米を水につけておくと、2、3日で芽が出ます。白米ならば腐ってしまうところです。
それだけに玄米には強い生命力がやどっており、病気、体質の改善にすぐれた力を
発揮します。普段から、玄米を主食とし、よく噛んでいただきましょう。






食べ物には、体の細胞・組織を広げたり、緩めたり、冷やしたりするものと(=陰性)縮めたり、引き締めたり、温めるもの(=陽性)とがあります。素材の陰陽の性質を見極め、それらがバランスよくおいしくなるようにするのが、マクロビオティックの料理法です。




植物食と動物食の陰陽振り分け表

→右に行くほど陽性
哺乳類
鳥類
海魚(赤)
海魚(白)
節足動物
軟体動物
淡水魚    
淡水貝類
人間
穀類
(麦類)
豆類      
ユリ科   
根菜類
菊科
芋類
果菜類
葉菜類
ナス科
〃  
果物
〃  
砂糖


牛・豚・羊
カモ・ニワトリ・ガン
イワシ・さば・ぶり・まぐろ
タイ・ヒラメ・カレイ
エビ・カニ
アサリ・ハマグリ・赤貝・イカ・タコ 
アユ・コイ・フナ・うなぎ・どじょう
カラス貝・シジミ・タニシ
右に行くほど陽性→

麦・粟・きび・米・ひえ・そば    
燕麦・裸麦・大麦・小麦・ライ麦
落花生・えんどう・そら豆・いんげん・大豆・黒豆・小豆   
ゆり・ねぎ・玉ねぎ・ラッキョウ・にら・にんにく            
かぶ・大根・人参・ごぼう・れんこん
春菊・よもぎ・ふき・ごぼう     
じゃがいも・里芋・さつまいも・山芋・自然薯             
すいか・メロン・きゅうり・かぼちゃ               
キャベツ・白菜・水菜・ほうれん草・せり                
トウガラシ・じゃがいも・なす・トマト・生姜・わさび・ぜんまい・ ワラビ・たけのこ・ふき・ふきのとう                     
パイナップル・グレープフルーツ・ オレンジ・バナナ・イチジク・ぶどう・梨・柿・みかん・りんご・さくらんぼ・栗        
白砂糖・三温糖・氷砂糖・黒砂糖


自分の家族や生まれつきの、そして現在の体質の陰陽を見極め、その体質にあった 食事を心がけましょう。

〜体質別の食事法〜

◇栄 養 型 (陽 性)
血色よく、丸四角型の顔でずんぐり。エネルギッシュだが心臓病、がん、糖尿病、 脳卒中にかかりやすい。
こんな人は、体調を調えるために、始めの1週間生野菜、 野菜スープ、果物をとり、塩分を極力少なめにしてみましょう。麦類、パン、うどん などを少なめに、野菜、水分を多めにとりましょう。
断食もよいです。

◇筋 骨 型 (陽 性)
しまり過ぎで体が硬く、赤黒い顔で便秘がち。硬化した身体や臓器をあたため、 広げるために、おかゆ、煮込みうどん、パンなどを食べ、野菜、水分を適度に、 塩分を少なめに取りましょう。
温泉で身体を温め、古い塩分を抜いて体をほぐす のもよいです。


◇陰 性 肥 満 型 (陰 性)
血色悪く、色白、太りぎみ。スローで消極的、精気、根気がない。
胃潰瘍、脳軟化症、 蓄膿症タイプ。
こんな人は、主食を多くとり、副食は少なめ、塩分強め、水分控えめ にします。
ごま塩や鉄火味噌、少量の味噌汁、根菜の煮つけがおすすめ。
断食は向きません。

◇栄 養 失 調 型 (陰 性)
顔がこけたやせ型で、神経質な萎縮タイプ。胃腸が弱く、臓器に活力が無い。
下痢、貧血気味で声の低い人が多い。穀物を多く、陽性な副食を少なめに
とりましょう。ごま塩、鉄火味噌、きんぴら、ひじきなどで体を温めると良いです。
ヤンノー、三年番茶、梅葛醤油番茶、無双湯などの飲み物を控えめにとりましょう。
断食は不向きです。


陰性体質の人なら、陽性な食物、よく煮込む料理法を用いて、よく噛む食事を
心掛けましょう。反対に陽性体質の人は、自分にあった食物を選び、あっさりと、
おひたしやサラダ、あるいは果物などでバランスをとりましょう。



生まれる前の環境、病気やその兆候、そして運命も、顔の一つひとつを見れば分かってしまう望診断法。
からだの中と顔のパーツは相対関係にあるそうです。
食べ物の習慣を変えることで、あなたの将来も良くも悪くもなるというからスゴイ。